「運命」という言葉
世の中では、しばしば、「運命」という言葉が使用されるが、これは多義的な言葉だ。 ときに「自分の人生は、自分の意思ではまったく変えようがない」というような、諦観的な人生観を指して使用されることもある。 しかし、ほんとうに「自分の人生は、自分の意思ではまったく変えようがない」という主張だとすると、非科学的である。 歴史的にいえば、「自分の人生は、自分の意思ではまったく変えようがない」という主張の宗教はあった。 たとえば、西欧宗教改革期のカルヴァン派は「予定説」として 「人間が死後に救済されるかどうかは、神が、すでに、ずっと以前から決めているのであるから、人間がどのような努力をしたとしても、変わらない」 という主張をした。 これは、なるほど、神が存在するという前提をとれば、論理一貫性はあると思うのである。 神という超人間的な存在があるとすれば、たかが人間ごときの努力で態度を変えるというのは、たしかに、おかしいであろう。- 次のページへ:大手消費者金融も過払い金返還額が減ってきている
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